実務補習にむけて…

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こんにちは。

年が明けると実務補習の申込受付がスタートいたします
合格発表が終わって実務補習の申込みをすでにしている方も多いと思います。(申し込み受け付けはすでに始まっていましたね・・・失礼しました。)
実務補習を受ける方は、何をさておき確実に申込をしないといけません。
その年の合格者の人数にもよりますが、場所によっては早々に申込が締め切られる時もあります。

過去にはもともとは東京で受けたかったけど、申込が間に合わずに東北の方で参加した・・・なんて方もいました。
ということで、実務補習を受けよう!思っている方は、お早めに申込することをおススメいたします。

ということで、今回はこれから実務補習を受ける方向けに事前に知っておくといいことをまとめてみましたのでご覧ください。

実務補習の流れ

実務補習は1社あたり5日間で行われます。
大まかな流れは以下の通りです。

初回の1週間くらい前

指導員から支援企業の大まかな概要がメールで連絡されます。
メールの中で事前に対象企業について調べておくよう指示があります。

〜初日まで

指導員の指示に従って、個人ワークとして、対象企業に関する情報を収集します。
企業のウェブサイトやその企業が属する組合の情報、業界動向や外部環境など、インターネット・書籍などを駆使して調べられる限り色々と準備としておきましょう。
そこから何をヒアリングするのかまでざっくり考えておきたいところです。

実習期間

実習は集まるのは合計で5日間。
そして集まり以外の日は、自宅での作業が求められます。

  • 1日目:オリエンテーション⇒班ごとの打ち合わせ。その後、企業訪問(ヒアリング)、役割分担・方向性・今後について協議。
  • 2日目:終日ミーティング。前日のヒアリングをもとに調査分析を実施。
  • なか日:自習学習期間。個人ワークなど(やることは結構あります)。
  • 3日目:終日ミーティング。担当ごとの内容相互チェックや全体調整など。
  • 4日目:報告書の最終チェック、印刷製本。多くのチームが終電に近い時間まで報告書の仕上げにかかっています。
  • 5日目:報告会。診断協会へ報告書提出。

5日コースはこれでひとまず完結。15日コースは、これをあと2回繰り返し。

こんな流れで実習は進んでいきます。

実務補習について知っておきたいこと

実務補習は1班5人程度のチームに分けられて、チームごとに指導員が1人、副指導員が1人(いない場合もある)割り当てられて行われます。
支援先は、指導員が準備しますので、何かしら指導員とつながりのある会社となります。

どんな企業で、誰が指導員で、どんなメンバーとチームになるのかは、選ぶことはできません。
ふたを開けてのお楽しみに。
基本、お住いの沿線などでグルーピングされてチーム編成が行われます。

あとチーム内では役割分担が行われます。
戦略担当、財務担当、営業担当、人事担当・・・など。
製造業の場合は生産担当とかもあるかもしれません。

それぞれ自分の担当になった分野について責任をもって現状分析をしていくことになります。
指導員によって方針は違いますが、戦略担当の方がそのチームのリーダーとなり、取りまとめを行うことが多いです。
リーダーを経験するのも貴重な経験となりますので、一度は戦略担当としてリーダーの役割を経験するのもいいと思います。

報告書の作成も章単位などで分担し、個別に作成したものを最後にマージして1冊の報告書に仕上げます。
そして、ここで大体トラブります。
フォントが違う、見出しの付け方が違う、箇条書きのマークが違う…などなど。
この調整が意外に手間取ります。
そのため最初に誰か基本フォーマットを作るなどしておいてあげると、みんなハッピーになれますw
こういう細かいところまでは指導員は指導してくれません。
指導員任せにせず、積極的に自分たちで考えて動きましょう。

心構え

実務補習の舞台になるのは、本物の中小企業です。
経営者は日々死ぬ気で事業を行っています。
ですから、いくら実習で勉強の場とはいえ、真面目に、そして本気で取り組まないといけません。
まだ新米診断士である皆様からの提案は、日々その事業のことを考えている経営者からすれば役に立たないものが大半かもしれません。
それでも色々と提案する中で、1つで構いませんので、経営者の心に刺さるような施策を提案できるよう本気で取り組んでいただきたいと思います。

そのために大事なことは知識ではありません。
大事なことはその企業にあった形で実現可能なことを提案するということです。
どんなに立派な内容も実行できなければ意味がありません。
診断士試験で勉強した知識だけに頼るのではなく、皆さんなりに知恵を使って会社が確実に実行できる実現可能な内容を提案しましょう。

実務補習前に買って読んでみる価値はあると思う本

コンサルタントのフレームワーク

実務補習の定番本となっているそうです。
フレームワークの実務的な使い方がきれいにまとまっていますので、何をどう使って診断していけばいいのか迷った時は参考になります。
実習前に一読し、何かのために手元に置いておくといいかもしれません。

僕自身も合格後に買って参考にさせていただきました。

コンサルタントのフレームワーク

業種別審査辞典

これは個人で買うのは難しいと思いますが…
診断企業の業界の動向を踏まえるうえでは、事前に読んでおきたい1冊です。
大きめの図書館に行けば置いていてコピーが取れますので、診断企業の業界がわかったらとりあえず当該ページくらいはコピーしておくといいでしょう。

もしかしたら指導員の先生がコピーを共有してくれるかもしれませんが、基本は自分で用意するというスタンスが大切です。

業種別審査辞典

中小企業の財務指標

財務分析をするときに、会社の指標が業界平均と比較してどうかというのを分析しないといけません。
しかし、比較する数字を調べるのが大変な時があります。そんな時に役立つのがこちらの1冊です。
業種別審査辞典にも参考になる数字は乗っていますが、こちらは財務指標だけが掲載されている1冊なので手元にあったら何かの役に立つかもしれません。
これも買うというよりは図書館でコピーでもいいかもしれません。
あと毎年最新刊が発行されいるわけではないので使う数字が古くなっている場合もあるのでご注意ください。

中小企業の財務指標

番外編

実務補習を乗り切るうえで最低限必要なスキルは「ITスキル」。

まずノートPCは必須です。
もしノートPCを持っていない、もしくは持ち運ぶのが大変なくらい大きいものしかない、という方は、合格したご褒美として持ち運び便利なノートPCは買った方がいいです。
実務補習でも必須ですが、中小企業診断士として活動していくなら、絶対に必要なものなので、この機会にぜひ買ってください。

それからOfficeも必須です。ワード、エクセルは確実に実務補習で使います。
パワーポイントは実務補習では必須ではないですが、これも中小企業診断士として活動するなら必須です。
今はOffice365を使えば月額で使えますので購入の敷居は低くなっています。
ということで、必ずインストールしておいてください。

Officeの互換性ソフトを使うのは正直お勧めしません。
昔に比べればマシになったかもしれませんが、複数人の資料をマージするときにほぼトラブります。そして周りに迷惑をかけてしまいます。
ということで、Officeはちゃんとしたマイクロソフト製をいれておきましょう。
# 実習が終わったら、Office365は解約して・・・とか、好きにしていいと思います。

たまに聞かれるのが、Macのノートパソコンでもいいかという点。
これも別に大丈夫です。
私もMacユーザーで当時の実務補習は新しくMacbookAirを買って参加しました。
ただし、Officeソフトはマイクロソフトのものをいれておきましょう。
間違っても互換性ソフトではNGです。

あと指導員・メンバーとの情報共有に色々なクラウドサービスを使うよう指定があります。
これは指導員ごとに変わりますので、言われたものをスムーズに使えるくらい頑張って慣れましょう!

まとめ

以上、色々と説明いたしましたが、実務補習というものがどういうものか、なんとなくイメージいただけましたでしょうか。

細かい話もありましたが、もっとも大事なことはまず実習の場は「勉強」させていただいているということを認識すること。
とはいえ、忙しい時間をぬって時間を作ってくれている社長に何か1つでも役立つ提案ができるようプロのコンサルタントであるという自覚はもって「真面目」に取り組むこと

これさえ守れば、とても有意義な実務補習になると思います。

実習中はとても忙しい日々になると思いますが、この経験がこれからの皆様の中小企業診断士として第一歩になるわけですので、有意義なものになるよう積極的に参加いただければと思います。

私も実務補習の指導員として皆様とお会いすることがあるかもしれません。
その時は、どうぞよろしくお願いいたします。

それでは。

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中小企業診断士・マーケティングプロデューサー 2012年04月に中小企業診断士登録、2013年04月に独立。2014年10月に株式会社コムラッドファームジャパンを設立し代表取締役に就任。 会社経営に加えコンサルタントとして中小企業の売上アップを支援するとともに、稼げる中小企業診断士の育成に力を入れる。TACにて中小企業診断士講座の専任講師も担当している。個人ブログ「神保町で働く中小企業診断士&社長のブログ」も更新中!

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