「15日間全力で取り組んだ実務補習」~実務補習の思い出:マロ様

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先輩診断士たちに実務補習の思い出を語ってもらう企画。
今回は「マロ」様からいただきました。

資格登録までの道のり

実務補習は、合格してすぐの2,3月で、3社15日コースを選択しました。
15日コースを選んだ理由は、2つあります。
1つ目は、資格取得に時間がかかったため、いち早く登録したかったことです。
2つ目は7日間の有給休暇が比較的取りやすい環境にあったことです。
会社には今現在も合格したことも伝えていませんが、社内で先に合格している方もおり、何人かには知られています(自席周辺は知らない)。
ただし、私の周辺では何で休暇が急に続くのか疑問に持っている方はいたとは思います。

15日間コースで良かったことは、3社を同じメンバーで取り組めたことです。
私のグループはメンバーの仲も良く、スキルも高く、このメンバーに会えたことが大きな収穫でした。
逆のケースになると最悪かもしれません。

基本的にコンサル業ではない方は、5日間分は協会の実務補習を受けて、総合的な診断と作法は学んだほう方が良いと思います。
登録するとコンサル案件は出てきますが、総合的な診断は少なくなりますし、指導員を含めた仲間ができることが良いと思います。
指導員は、1社目と3社目で一人、2社目で一人ということでばらけましたが、同時にお二人のやり方を見られたことは良かったと思っています。

実務補習先企業の概要

1社目は、製造業の工場で事業承継や今後業界動向への追従に関する内容が焦点でした。
私は、人事労務分野を担当し、従業員の能力向上に役立つ補助金の紹介などの提案をしました。

2社目は福祉関連でオペレーション改善と売上拡大施策が焦点でした。
私は情報システム分野を担当し、ホームページの改善や情報共有ツールの提案をしました。

3社目はストールなどの服飾関連で営業力とデザイン力の強化が焦点でした。
私はリーダとして経営戦略分野を担当し、SWOT分析をはじめとする分析や知的資産経営といった内容を提案しました。

3社を実施する機会がありましたので、毎回違うテーマを担当するようにしました。
1社目は業界的にも知っていましたが、2社目と3社目は、全く知らない分野でしたので業界調査をしながらの勉強も役に立ちました。
ストールとマフラーの違いとか、百貨店に見学に行ったり、こういう機会がないと経験できない事もありました。

実務補習を受ける前にやった準備

私自身は、実務補習を受ける前にやった準備は特にありませんでした。
ノート型PC、インターネット環境、Office製品は準備しておくことは必須です。
データなどを共有することはあるので、google、Facebook、LINEなどのIDはあった方が良いです。

実務補習の流れ

5日間の流れ(一例)をご紹介します。
初日は、某ターミナル駅のマックに集合し、ヒアリングの打ち合わせを行ってから、企業訪問を午前中にしました。
社長さんとお昼を食べてから、指導員の先生の事務所に戻り、各担当の再確認(初日以前に担当はある程度決めていました)し、事前学習内容やヒアリング後の各担当別まとめと情報共有化を行いました。
それらをヒアリング後の情報の仕分け・整理作業の実施し終わりとしました。

2日目はSWOT分析から始め、各人の提案項目について議論し、今後1週間の作業内容の確認をしました。
もちろん、チームの診断報告書の方向性の一致が必要なので、到達点を明確化しました。

ここで、1週間程度間がありますが、私は休日だけで80%くらいはやってしまい、平日はほとんど作業をしていません。
夜も23時以降は作業しないと決めていたので徹夜とかも一切していません。
情報共有はしていたので、早めの作業でびっくりされている方もいましたが、個々人のスタイルで良いと思います。

3日目はそれぞれの発表を聞いて、議論をしながら書き直すようなことが中心でした。
この辺りから具体的な施策に関するものが飛び込んでいくので修正も多々ありますが、ここが山場です。

4日目はそれぞれのまとめの発表と全体を通しての整合性の確認をしました。
社長に対するアドバイスの分類、重要性の確認、誤字脱字、表現方法のチェックもしています。
皆さんで書いているので表現方法の統一化はきちんとした方が良いです。

報告書のドラフト作成の完了し、報告書の完成までもっていきます。
大変なのは、全員のワードを1つにするので、ページの設定や改行コードを揃えるなどの処理です。
上手な方がいれば完璧です。
最後に、明日のプレゼンの準備、社長に対するプレゼン資料の準備、報告書の印刷・製本まで行います。
最終日は、社長に対するプレゼンと報告書の納品を協会に行います。
終わったら、反省会というか打ち上げです。

実務補習中に起きたトラブル・対応方法、苦労したこと、工夫したことなど

実務補習で大変だったのは15日間のうち13日間の終了後に飲みに行ったことです。
なので、その日の夜に活動はできませんでしたが、飲み会としては楽しく、その分議論は一杯できました。
大きなトラブルもありませんでした。
キンコースの場所と営業時間は広範囲で把握することを学びました。

実務補習を受けた感想(良かった点、改善点など)

実務補習を通して、実際の経営者の想いや課題と向き合い、提言まで導くことができたことは、大きな経験となりました。
本実習で指導員よりご教授いただいた経営者と向き合う姿勢や、課題への取り組み方、提言の方法など、今後の診断活動に活かしていきたいと考えています。
しかし、ここでは提案で終わっています。
その提案したことが実行しているのかどうかを知ることも必要だと思いますし、中小企業診断士たるもの、実行を支援したいなと思ったりもします。
そのあたりの継続性の仕組みもあると良いなと思います。

受けて良かった点は、資格試験に合格するだけではなく、実際に実務補習を行うことで登録できる制度が良いと思います。
なので、私のように経営コンサルをやったことがない人でもこのような体験できたということです。
また、仲間づくりもできました。
終了後に結婚した方のパーティに行ったり、地方に戻られた(それまで東京勤務だった)メンバーの地元を観光案内してもらったり、先生も含めて集まって飲んだり、会社から離れたネットワークができていることです。
これは、実務補習だけではなく、登録した後の方がもっと広くなっていますが、これが中小企業診断士の魅力ではないでしょうか。

改善点としては、文書作成のITスキルは必要と感じました。
私自身はITを専門とする仕事をしていますが、WordとかExcelの細かい技をあまり知らずスピードの遅さを実感しました。
あと、やはり約15万円の費用ですよね。
指導員の費用があるので一概に高いとは言えないのですが・・・。

実務補習をこれから受ける方へのアドバイス(知っておいた方がいいことなど)

事前にやっておくのはツールの準備と配布物をよく読んでおくことくらいです。
また、初日までは業界や会社の調査などの事前準備をしておくだけですので、身構える必要はありません。
とにかく、顧客である企業は、実際に実在し継続的に業を行っているのですから、真摯に丁寧に対応し、現実的に取り組める提案をすることです。
現在の業務と並行して参加する方が多く、大変な内容になりますが、あとで振り返ると良い経験になりますので、全力で取り組んでください。

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