「診断活動よりもハードルが高い実務補習」~実務補習の思い出:kumakuma様

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先輩診断士たちに実務補習の思い出を語ってもらう企画。
今回は「kumakuma」様からいただきました。

資格習得までの道のり

私は、平成28年1月に中小企業診断士に合格。
合格後、2月、7月の実務補習5日間コース、翌年3月の実務従事を経て中小企業診断士として登録をした。
現在、中小企業診断士として独り立ちできるよう努力中である。その中でも実務補習の思い出は鮮明に覚えている。
実務よりハードな面もあり、実り多い実務補習という意味で良い経験をしたからである。
本稿では、私の拙い経験であるが、実務補習の思い出について述べていきたい。

2月・7月の実務補習の概要

実務補習の概要

私は、業務都合により中小企業診断協会の実施する実務補習の5日間コースを2月、7月に受講をした。
15日間コースを受講したかった思いもあったが、1日も欠席が許されない状況であっため受講が不可能であった。
今になって思うと、結果的には時期をずらして受講した方が正解だったと感じている。実務補習に入る前の準備が足りなかったからである。
詳細は後に記載するが、パソコンのワードとエクセルスキルの2つのスキルの不足が致命的であった。

私が経験した実務補習は、2月は製造業(生コンクリートの製造会社)、7月はサービス業(ITベンダーの会社)であった。
両社の実務補習で、皆さんに迷惑をかけてしまったというのが本音である。

2月の実務補習(生コンクリートの製造会社)

初めての実務補習にも拘らず、事前準備をしないで対応をしてしまった。
見積もりが甘かったと反省している。
最初は、東京都の中小企業診断協会に集合、メンバー顔合わせ、指導員より補習先企業の概要の説明を受け、補習先企業へ訪問。
訪問後、報告書の役割分担を決め、各々作業と数回の顔合わせの議論による報告書のブレッシュアップを図った。

補習先企業は債務超過に陥っていた。
資金繰りの指針とするために資金繰り計画表の作成を報告書のメインとした。
報告書は診断協会の指定する定型フォーマットで作成しなくてはならないため、環境分析(外部環境、内部環境)、組織・人事、販売、生産管理のカテゴリーも盛り込んだ。
私は外部環境分析を担当したが、ワードのタブ揃え、目次の自動作成の知識がなかったこと、エクセルの表作成が苦手という3重苦に悩まされ、作業がはかどらなかった。
さらに自宅のワード、エクセルのバージョン違いのため、報告書の結合作業でも迷惑をかけてしまった。

7月の実務補習(ITベンダーの会社)

2月の反省を踏まえ、自宅のパソコンのバージョンアップを図り、エクセルの操作をマスターし、実務補習に臨んだ。
2月よりは皆の迷惑にならなかったが、ワードの操作に長けていなかったため結果的には皆を困らせることがあった。

実務補習の進行は2月と同様であった。
補習先企業は中国人と日本人の技術者が混在する会社であった。
課題は、今後の事業拡大における組織のダイバーシティの在り方を検討することであった。
診断の必要性がないくらい、充実した会社であったが、例のごとく診断協会の指定する定型フォーマットで報告書を作成した。
自分は人事労務を担当したが、業務都合により作業が遅れたこと、やはりワードのタブ揃え、目次の自動作成が不慣れ(応用的な操作はできない)であったため、皆の作成した報告書パーツの結合段階で迷惑をかけてしまった。

実務補習の反省点

2件の実務補習を経験したが、あまり貢献したという思いはしていない。
コンサルとしての知識・ヒアリングスキルではなく、単純にワード&エクセルの操作方法に不慣れであったのが原因である。
事前にエクセルの表作成機能&ワードのタブ揃え、見出しの自動作成の方法をマスターしておけばよかったと感じている。
特にワードは、報告書の結合、文字の位置合わせ、段落の行間の調整、表記の統一など、細部にわたって調整が必要となるため、応用的な側面も踏まえて使いこなせる必要があった。

もう一点の反省は、自己のパートの作業が遅れたことである。
皆の点検する時間がなくなってしまい、顔合わせの際の加筆修正で無駄な時間をかけてしまった。
各々の作業は早ければ早いほど良いので、業務都合…とか関係なしに実務補習を受けた時点で優先するべきであったと後悔している。

実務補習を受けてよかったこと

中小企業診断士としての未熟さを痛感した実務補習であった。
逆にいうと、未熟さゆえに、自分の不足個所を明確化できるとともに、より頑張っていこうという意欲も湧いた貴重な機会であったと思う。
私は、市場一般に比べた自分のスキル不足の明確化と今後のスキルアップという観点から実務補習に価値を見出している。
勿論、実務補習の価値は人それぞれであろうが、一般的には、診断活動を通しての仲間づくり、実際の実務を経験できるという観点からも有用であろう。

その後の実務をとおして

診断士登録後、ものづくり補助金の申請や中小飲食店のコンサルタント等を行い活動している。
身体的な負荷だけでいえば、実務補習の方が大変だったと感じている。
理由は、皆が初めての経験なのでモチベーションが非常に高く、深夜の作業がざらにある点、診断報告書を文章にて作成する点(実務ではパワーポイントも多数ある、診断協会指定の報告書作成自体が求められない)、そもそも地方在住なので打合せ場所に行くだけでも負荷がかかる点である。

診断士として活動をして1年程度であるが、ほかの診断士と組んで作業する際でも、あの実務補習の熱さを超える機会は未経験である。

皆さんへのアドバイス

以上、私の拙い経験談を述べてきた。
皆さんへのアドバイスは、ワード、エクセルスキルは必須である点である。
私は、ワード、エクセルスキルの能力不足であったため、15日間の実務補習を受けていたら…どうなっていたかとゾッとしている。

次に、実務補習をとおして、是非、仲間づくりを進めてほしい点である。
中小企業診断士に登録後、診断協会に入会、各都道府県の研究会に所属等、様々な仲間づくりの機会がある。
診断士として活動を広げるのはやはり目に見える関係の構築と仲間からの情報の多寡が肝である。
その第1歩として同期の診断士とは是非win-winの関係を築いて欲しい。

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